ジスイズ

小雪が降ったりやんだり。
凍った路面にふわふわの雪がのっかって、やたら滑る。


↑−2.2℃   ↓−14.5℃     東   2.0m/s   湿度  80%



ジャズに出会ったのは、多分中学生の頃に行った近くの大学の学園祭だった。
暗い室内で意味不明な音楽を、難しそうな顔をして演奏していた。

それまで音楽といえば、ラジオかテレビから流れる歌謡曲
教会で聞いていた讃美歌か、学校で習う唱歌


初めて出会った、暗く、空気の悪い、意味不明な音は
「これは大人の入り口」のような直感があった。


高校生になって、鹿児島にもジャズ喫茶があるのを知り
おそるおそる入ったこともある。
そこはまさに大人の世界で、
それまでの
頑張れば必ず報われて理想の世界へいける
なんて事をあざ笑っているような世界だった。


じゃあどうすればいいの?

の問いに

聴けば分かる、と取り合ってくれない。



その後、青春の門か、遠くへ行きたいか、深夜放送のDJかに触発されて旅に出た。
北を目指す途中でところどころのジャズ喫茶に入った。
今のようなネットもないので、宿や道で聞く。
「この辺にジャズ喫茶はありますか?」
どこにでもあった。

熊本、倉敷、金沢、新潟、函館、札幌・・・
どのジャズ喫茶もかっこよくマスターは洗練されていてお客もみな「分かっている顔」のひとばかり。
とっても頑張って「分かっている顔」をするが落ち着かない。



いろいろあって釧路に留まることになった。
釧路の宿でいろいろ話すようになったべっしょさんも長期連泊組のひとりだった。
本当は帰るつもりだった。
でも、フェリー出航まですこし時間があるので
ちょっと入った店がジスイズで
べっしょさんは予定を変更して連泊組のひとりになった。
といってももともとそんなに予定はないので変更とは言わないかも。