奄美旅7

朝から雨。南風も強い。
気温は高めだが、もちろん暖かくはない。


↑7.9℃   ↓−3.2℃     南南東   10.0m/s   湿度   99%

湿度が高いとインフルエンザの心配が少しなくなる。
うるおいと安心の多湿。



奄美


カメラの調子が悪くて(旅に出る前から)
旅の後半には早くもバッテリー切れになりそうで、写真を撮るのも慎重になったので、
残念ながらミホと島尾の出会いの場所「呑之浦」の写真がない。




静かで、まわりを原始林に囲まれた神秘的な、小さな湾。
ここで出会い、いくども逢瀬を重ねる。
島尾の最後の日、明日は特攻隊として出撃する前夜、
ミホは島尾から譲り受けた短刀を手に、出撃を見届けるためにひた走る。
途中、貝や小石で足を傷つけられる・・・




島尾敏雄の文学碑から島尾の部隊(突撃艇の基地)があった場所へは
きれいに整備された遊歩道があるが

この遊歩道を歩いていると、その情景が浮かんで、美しい妄想が広がります。


状況は悲惨でも、純粋な二人の「愛と誠」(よくわかりませんが)に心うたれます。
というか、うっとりしてしまいました。

http://washimo-web.jp/Trip/Kakeromajima01/kakeromajima01.htm

http://www.setouchi-bunkaisan.com/sima/23

古仁屋の図書館司書の方の話では
ミホさんは裕福な家庭のなかで「蝶よ花よ」と育った(東京の女学校にも行っている)。
「死の棘」のなかでも「私はいちども父母にしかられたことはなかった」とある。

こういう環境で育たないと「愛と誠」にはならない。
と勝手におもうのでした。


それにしても写真がないのが本当に残念です。
下の写真は間違って教えられたフェリー乗り場から、片道10キロの道を
ひたすら(電動自転車でしたが)走った途中の加計呂麻島の風景です。