リスクのない生活

秋晴れ。

朝晩の気温の差が大きい。

↑14.8℃    ↓2.7℃  南西  6.9m/s   湿度55%


乾燥のせいか、ナイロン製のズボンが足にまとわりつく。
よく女性が冬に、スカートが足にまとわりつく、というあれ。


随分昔、ウチで居候をしていた女性が、ヒッチハイクでシュンクシタカラ湖へ行き
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%A9%E6%B9%96
その途中で車に乗っけてくれた男性と「結局」は結婚することになった。


その過程にはどのようなことがあったのか、いろいろ想像できるが
まあ結果良ければいいかぁ〜 
とその時は思ったが、今思い出してもかなり無謀なことだったのでは?と反省する。


日本一周の彼女は「湿原に行ってみた」というので
「水門」を紹介した。しかも交通手段は自転車で。
いや、休坂の自転車で行けと言ったわけではありませんよ。

北大通りに「くるる」という観光案内所?があり、そこで3時間500円で
電動自転車を貸してくれるのです。

http://www.kitaodori.jp/kururu946/modules/gnavi/index.php?lid=1

それで行ったらどう?

とお勧めしたのです。

休坂から岩保木水門まで何キロあるのだろう
20キロ?それ以上か、電動自転車だったら大丈夫だよね。


そもそもなんで彼女に水門を勧めたかと言うと
彼女は写真が好きで(撮るのが)好きな写真家が
マイケル・ケンナ。
あの「屈斜路湖の彼女」写真で有名な。

だったら水門でしょう、と思うのは自然な流れだったのです。


でも大丈夫かなぁ、若い女性だし、途中人通りは少ないし・・・
などと、出してから心配している者です。



しかし多少リスクがあることをしないと、得られないことってありますよね。


シュンクシタカラ湖の女性も、「一人でヒッチハイク」という手段を選んだ結果、車に乗っけてくれた人と結婚したわけで
あれが誰かの車で、しかも大勢で出かけたら多分そのようなことはなかったと思う。

何事も安全ばかりだと、なにも始らない。



そこで思った。


今の若い人が旅に出ないのは、もしかしたら親や大人たちが
「そんな、旅なんか出てもロクなことはないよ。お父さんみてごらん。旅に出て、ロクでもない宿主にそそのかされて仕事やめちゃったおかげで、その後こんなに苦労したのよ」
などと、小さい頃から寝る前の絵本を読み終わったあとのお母さんのボヤキを聞いていたからかも。
無意識のうちに大人たちが小さいもの達へ先入観を植え付けていたのかもしれない。


もちろん今の大人もその親からそのような助言は受けた。

でもその親たちの経験は戦争という、とてつもない経験だったので
一人でシュンクシタカラ湖へ行くなんて、10分先の豆腐屋に子どもに買いに行かせるくらいの事なのかも。