ツノダ自転車
霧、といってもいろいろある。
今日の霧は真っ白なレースのカーテンのような霧だ。
日によっては、もっとグレーっぽく感じるのだが
今日のような白い霧は、気温が高いせいなのか?
鹿児島にいたころよく登った、真夏の霧島高原の霧のようだ。
硫黄の匂いが漂ってきそう。
↑13.8℃ ↓9.4度℃ 南南西 6.0m/s
昨日春採COOPに行って買い物をした後、チャリ置き場に行くと
ドロップハンドルの古そうな自転車のおっちゃんが話しかけてきた。
(釧路でこのように気軽に話しかけてくるのは比較的珍しい。どこと比較しているか?)
「自転車がないとホントに不便になったねえ」
という。
このおっちゃんも自転車買い物族(勝手に名づけた)なのだ。
「ずいぶん年期の入った自転車ですね」
と聞くと
「そうなんだよ、もう30年乗っている。部品もずいぶん替えたなあ」
「どこのメーカーなのですか?」
「ツノダだよ」
ツノダ!懐かしい。
そういえばツノダ自転車はあの頃の一流メーカーだったのだ。
自転車の修理は、かろうじて残っている近所の自転車屋さんでやっていると言う。
いつの頃か、ホームセンターで安価な自転車が大量に売られるようになり
個人店の自転車屋さんが苦戦をしている。
安価な自転車は粗末に扱われ、外に放置され、さびついて棄てられる。
大量生産、大量消費、大量破棄。
これでしか経済が回っていかないのは絶対おかしい。
しかし、この↑コマーシャルを見ると、すでに大量消費時代に入った匂いがしますよね。何が問題でツノダ自転車が衰退していったのか。じっくり考えてみましょう。
釧路も子ども達の自転車が解禁になった(冬場は危険なので自転車禁止)。
すれ違う男の子たちが、嬉しそうな顔をして自転車を飛ばす。
気がついたのだが、ほぼどの子も、ぶつぶつしゃべるか何かを歌いながらこいでいる。
ヒーローになった気にでもなっているのか、でも気持ちはよくわかる。
小学4年生くらいの、少し肥満気味の子が
聞き間違いでなければ、これを歌いながらこいでいた。(ホントか?)