湿原大観望に行くには細岡駅から歩きましょう

晴れ 予報は19度まで上がるという。
昼頃12.8度   頑張れ!まだまだだ。


↑12.8℃ ↓3.6度℃ 南 3.5m/s

南の風が吹いている間は気温は上がらない。
これから夏にかけて、大陸からの北西の風が暖められた空気を運んでくる。
南の風は海霧を発生させるので、沿岸部は気温が上がらない。

今日は霧は出ていないが、ひんやりの海風。

先ほど来られた短めのスカートの女性は、自らストーブをつけられました。
やはり室内温度18度では寒いですよね、失礼しました。



5.16湿原歩き

カヌーステーションを過ぎるとすぐにJR細岡駅がある。

僕らが初めて釧路に来た頃、釧路湿原駅はなく(湿原も国立公園ではなかった)、
その頃お世話になった釧路ユースホステルのペアレント(管理人)○中○造さんに教えてもらった湿原の展望地「湿原大観望」に行くには、細岡駅から歩いていくしかなかった。
細岡駅から湿原大観望まで歩いて約40分。
釧路川のゆったりとした大きな流れを横に見て歩く道は、湿原の自然を身近に感じられるルートだった。
鹿やキタキツネ、その頃はウサギもよく見た。

この釧網線は運行回数が少なく、一旦下車すると次の汽車が来るまで3〜4時間待たされることもある(特に昼間は)。

結果、湿原大観望まで歩いて往復1時間半かかったとしても、2時間くらいの時間がある。

何もせず(縄跳びとかブランコとか・・)ぼーっと湿原を眺めるのが、ツウの湿原の過ごし方だった。

それでも、その頃は4月はやはり寒い。
雪も多かった気がする。

往復歩いて、どの人の靴もグチャッと濡れている。

その頃の細岡駅はこのようなログではなく、普通の木造の駅だった。
ストーブが設置されていて利用者が勝手につけられるようになっていた(いい時代だったなあ)。ストーブで冷えた体を暖め、濡れた靴を乾かすとほっとして眠くなる。


細岡駅の前にはおばあちゃんが一人でやっている商店があった。
多少賞味期限切れのものはあったが、パンやお菓子、飲み物などはここで調達した。

もともと細岡駅は釣り人がよく利用していた駅で、その頃急に増えた普通の旅人に、おばあちゃんは「あんたらどこへ行くのさ、そんなにいいところがあるのかい?」といぶかしげに聞いていた。

その湿原大観望が、今では釧路湿原を代表する景勝地となった。


この場所を発見し、旅人に語り継いだ元釧路ユースホステルの○中○造さんの名前が紹介されることは、あまりない。残念です。


そんな旅人の思い出がたくさん詰まっている駅。
細岡駅。