気に入った本をすぐに貸してしまい、後でどこにいったかわからなくなる人です。
薄曇(うすぐもり)昼の気温9.4度。
今朝の最低気温はマイナス3.2度。
本州などの野ざらしの水道でもない限り、まだ水道管凍結という気温ではない。
昨日をシャトゥーン読み終えた。
言ってみれば、最初から最後まで(本当に最後まで)熊に襲われ続ける物語なのだ。
全373ページ。
それなのに(一人ずつ、ただムシャムシャ食べられ続けていくだけの話し)全く飽きない。どんどん話しに引き込まれていく。なんなんだこの展開の面白さは。
小説の手法って深いなあ〜。
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お読みになりたい方は休坂にあります。
村上春樹が「若い読者のための短編小説案内」の中で
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・・・気に入った本について、思いを同じくする誰かと心ゆくまで語り合えることは、人生のもっとも大きな喜びのひとつである・・・・もちろん文学にとって、的確な批評も大事なことである。しかし僕としては、気持ちの良い午後に、「そういえば、こんな素晴らしい本を読んだんだよ」と誰かに語り合えることの、「そうだね、あれはほんとうに見事な小説だったね」と語り合えることの純粋な喜びの方をより大切にしたいと思う・・・・
この文章は、一部の批評家についての彼(村上)の皮肉を込めた意見で
今僕が言おうとしていることのニュアンスとは少し違うかもしれないが
でも好きな本を巡る話しがピタッとあった時は
その相手に対してより強い親近感を持つことになる。
もっともそれは本に限らず、一番顕著なのがスポーツ。
特に野球、サッカー。
部外者はハタから見ていて、「よくも知らないもの同士で(しかも男同士など)手を握り合ったり、肩を組んだり、ましてや抱き合ったりできるもんだ」と思うが、
一度その中に入り込んで、その魔法のようなものに感染した者同士は、ごく普通に出来る。
その対象が本であった、というだけ。
ただ男同士で抱き合おうとは思わないけど。