死んだ振りの一週間

今日も雨と強風。
この一週間は荒天続きで、カレーのお客さんもまばらだった。

妻からは
「ピアノはどんどん上手くなるし、本もたくさん読めるね」と。
お褒めの言葉か、皮肉かはわからない。

まあいい方に考えよう。



日ハムも富山、金沢と地方まわりの連戦だったが
雨のためにことごとく中止。
今日も天気が悪いみたいだ。今日中止だったら4連休。
カレーや黒魔術にも日ハムにも試練の雨だ。





「名瀬だより」も途中省きながらも読み終えた。

作者の島尾敏雄は後にカトリック信者になるわけだが
島独特の文化は、かえってカトリックという西洋の文化を取り入れやすい風土だった。
一つの宗教から島の歴史を紐解く、という展開だった。

同時に読み進んでいるのが 遠藤周作の「女の一生

女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)

女の一生〈1部〉キクの場合 (新潮文庫)

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

幕末。まだ切支丹が禁制の頃、隠れキリシタンだった清吉を好きになってしまった「キク」。
その後、時代は太平洋戦争の最中、同じカトリック信者の修平に恋する「サチ子」に移る。「殺すなかれ」と説く教会が、戦争に対して何の説明もしてくれないことに悩む修平。修平から教会に対する不満を聞かされるサチ子だが「そげん難しかこつば言われてもわからん」と言いながらも、学生ながらも召集令状の来た修平のために聖母マリア様にひたすら祈ることしかできないサチ子。

女の恋心を通して、カトリックの(宗教の)問題点に正面からぶつかってゆく。
宗教とは、国家とは、正義とは・・・果たして結論はでるのか。