梅津和時「ENKA」ライブ

晴れ。久々に朝が冷えた。(氷点下5度くらい)
でも風がなければそれほど寒くもない。
寒いのは風。


昨日の梅津和時「ENKA」ライブ。
行くとき風が強くてかなり寒かった。
でもこれから演歌を聴くにはちょうどいい温度。
生暖かいところで聴くものではない(と勝手に思い込んでジスイズへ)


ジスイズの中は生暖かいどころではない暖かさ。
着ているものを片っ端から脱いでいく。
これだから歩いていくと大変(北海道は)。

演歌のジャズ。


梅津さんのソロを聴くのはこれで2回目だ。
前回はまさにジャズ。
今回は演歌。

今回の方が良かった。

やはり知っているメロディが流れると安心する。
それを梅津流に展開していくのだが
元を知っているだけに「どのように変化していくのか」がよくわかる。


あと、こういう風に改めて聴くと
演歌、歌謡曲という変な概念が取り除かれて
純粋にいい音楽だなあ、と思った。
このまま過去の音楽として懐メロだけで終わらすのはもったいない。
もちろん、そういう風に聴かせる梅津さんのテクニック、音楽性があっての話だけど。


・・・ライブの途中、このCDができるまでのいきさつをしゃべってくれた。
梅津さんの知り合いが、生きている人と死んでしまった人が半々になってしまった。
今年で還暦を迎えた梅津さんだが、彼より若い人でも去っていった人がいるという。


また、梅津さんのお母さんが最近99歳でお亡くなりになったそうで、
亡くなる前は、痴呆もすすみ人口呼吸器で目の焦点も合わなくなった。
せめてもの親孝行(?)でもないけど楽器を持って見舞いに行き
枕元で小さな音で「りんごの歌」をふいたら
目の焦点が合ってきて、ほほに赤みがさし始めたという
音楽の持っている不思議な力を体験したそうだ。


そういうことがあってENKAのジャズをやることになった。

また演歌のルーツである韓国の(まさに演歌っぽい)音楽もやった。



この貴重な音楽文化(演歌文化)をもう一度見直す機会になったライブだった。