金沢 内灘夫人

曇り、昼から一時雨のような雪のような。
11月にしては暖かい日なのだろう。
あまり外にでないので、11月がどのくらいの気温だったか忘れる。
もっと寒かったような気もする。


この夏の釧路の観光客は8%くらいの減少らしい。
主な原因に新型インフルエンザを上げている。
阿寒湖は中国人の観光客(しかも富裕層)が例年の2倍になったそうだ
そういえば前に弟子屈の「鱒や」に行ったときも
日本の富裕層な人たちがたくさん泊まっていた雰囲気がした。
(実際見たわけじゃないので確信はなし)

やはりお金がないと旅などできないか


酒井順子さんは、最初に旅に出た理由が
その頃読んでいた五木 寛之の作品に、よく金沢が出ていたので
列車に乗って金沢に行ったそうだ。(なんか変な文章)

同じだ!

とひそかに思った。

ますます連帯感(?)が強まる・・・勝手に。

内灘夫人 (新潮文庫)

内灘夫人 (新潮文庫)

内灘夫人とか、良かった。





ノルウェイの森

Dear Heart/Henry Mancini


冬に僕は新宿の小さなレコード店でアルバイトの口をみつけた。
給料はそれほど良くはなかったけれど、仕事はらくだったし、
週に三回の夜番だけでいいというのも都合がよかった。
レコードも安く買えた。
クリスマスには直子の大好きな「ディア・ハート」の入った
ヘンリー・マンシーニのレコードを買ってプレゼントした。
僕が自分で包装して赤いリボンをかけた。
直子は僕に自分で編んだ毛糸の手袋をプレゼントしてくれた。



直子はその日珍しくよくしゃべった。子どもの頃のことや、学校のことや、
家庭のことなどを彼女は話した。どれも長い話しで、まるで精密画みたいに克明だった。
・・・・
僕はレコードをかけ、それが終わると針を上げて次のレコードをかけた。
ひとおおりかけて全部かけてしまうと、また最初のレコードをかけた。
レコードは全部で六枚くらいしかなく、サイクルの最初は
「サージヤント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で


最後はビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デイビー」だった

窓の外では雨が降り続けていた。
時間はゆっくりと流れ、直子は一人でしゃべり続けていた。