MOO20周年
朝から快晴。昼過ぎに気温が23.7度まで上がった。
釧路の夏日。
窓を全開にして乾いた空気を部屋全体に入れる。
北海道に住んで一番幸せなひと時かも。
MOO(フィッシャーマンズワーフ・ムー)が20周年を迎えるという。
今日から記念イベントが行われる。
たまたま昨日山口から来たチャリダーのNさんと
MOOに散歩に行き写真を撮ってきたので
少しずつ紹介します。
20周年と言っても
MOOの歴史は谷あり、谷ありの連続だ。
初年度こそ大勢の市民で店内が溢れ
それこそラーメンを食べるのに2時間待ち
などと言うこともあった。
新しもの好きな北海道人はこぞって飛びついた。
しかし斬新デザインの店内は複雑でわかりづらく
駐車場が少なく、交通の便が悪い。
最初に企画に参加していた西武グループが2年目くらいで撤退すると
テナントの撤退も相次ぎ市民の足も遠のいた。
その後、市役所観光課などを中心に再生の企画を試みたが
際立った成果は得られず、かといって閉店するわけにもいかず
まさに今のJALのような状態で去年まで至った。
その状況をいっぺんに変えたのが、あの「クーちゃん」ラッコの。
なかなかいい歌じゃあないですか。
そうこのクーちゃんがMOOを北大通りを変えたのです。
寒い時期にも関わらず、釧路川岸壁には見物客が溢れ
川に転落する人、携帯カメラを川に落とす女子高生。
釣り針がクーちゃんに刺さると各マスコミは緊急事態と
ニュースクルーを釧路に集結させ全国に流した。
クーちゃん関連商品も多数出され、ほんのひと時クーちゃんバブルに酔ったのでした。
今はまたいつのも「静かな」MOO、北大通りに戻りました。
あれほど皆の知恵を集めてMOO再生を試みたにも関わらず成果なしで
それが「ラッコ」一匹でここまで活性化するとは・・・
これが正直な感想です。
でも、これをヒントにまた考えていけばいいのでは。
市民は、観光客は、何を一番に望んでいるかを