MOO20周年

朝から快晴。昼過ぎに気温が23.7度まで上がった。
釧路の夏日。

窓を全開にして乾いた空気を部屋全体に入れる。
北海道に住んで一番幸せなひと時かも。


MOO(フィッシャーマンズワーフ・ムー)が20周年を迎えるという。
今日から記念イベントが行われる。

http://www.moo946.com/

たまたま昨日山口から来たチャリダーのNさんと
MOOに散歩に行き写真を撮ってきたので
少しずつ紹介します。


20周年と言っても
MOOの歴史は谷あり、谷ありの連続だ。
初年度こそ大勢の市民で店内が溢れ
それこそラーメンを食べるのに2時間待ち
などと言うこともあった。

新しもの好きな北海道人はこぞって飛びついた。

しかし斬新デザインの店内は複雑でわかりづらく
駐車場が少なく、交通の便が悪い。
最初に企画に参加していた西武グループが2年目くらいで撤退すると
テナントの撤退も相次ぎ市民の足も遠のいた。

その後、市役所観光課などを中心に再生の企画を試みたが
際立った成果は得られず、かといって閉店するわけにもいかず
まさに今のJALのような状態で去年まで至った。


その状況をいっぺんに変えたのが、あの「クーちゃん」ラッコの。

なかなかいい歌じゃあないですか。

そうこのクーちゃんがMOOを北大通りを変えたのです。

寒い時期にも関わらず、釧路川岸壁には見物客が溢れ
川に転落する人、携帯カメラを川に落とす女子高生。
釣り針がクーちゃんに刺さると各マスコミは緊急事態と
ニュースクルーを釧路に集結させ全国に流した。

クーちゃん関連商品も多数出され、ほんのひと時クーちゃんバブルに酔ったのでした。


今はまたいつのも「静かな」MOO、北大通りに戻りました。


あれほど皆の知恵を集めてMOO再生を試みたにも関わらず成果なしで
それが「ラッコ」一匹でここまで活性化するとは・・・
これが正直な感想です。


でも、これをヒントにまた考えていけばいいのでは。

市民は、観光客は、何を一番に望んでいるかを




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なにわのたこ焼き氏が写真を送ってくれました。
紹介します。

夕日の水門(釧路湿原

友部正人がここに来て作った「水門」という曲がある
You Tubeで探したけどない。

こんな詩です。

「水門」
ぼくは今、地平線に立っている
そこには古い水門がひとつあって
それが夜が昼に流れ込むのをせき止めている
だけど、もう少しして日が沈み
夜の量が今よりふえたら
水門はそれ以上
夜をせき止めておくことはできないだろう