死の棘 日記
ここ数日気持ちが悪いくらい気温が高い。
なにか不吉な予感が・・・考え過ぎ性格を変えよう!
↑1.2℃ ↓−3.7℃ 北東 4.1m/s 湿度 61%
思いがけず、うれしい贈り物が届いた。
「流れ」さんから
- 作者: 島尾敏雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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島尾敏雄は生涯欠かさず日記を書くひとだった。
その日記を元に「死の棘」が書かれた。
というか、日記じゃあないか、とも思える本。
毎日毎日、あった事柄を淡々と記録する。
それが蓄積されるとすごい説得力となって読む人に伝えられる。
日記の見本。
それにしても、この本のミホさんの表情は・・何と言ったらいいのか
二人が加計呂間島で恋に落ちたとき、島尾は奄美の自然と文化と言葉も愛した。
交換文書のなかで「いつか自分も奄美の言葉がわかるようになりたい」とも言っている。
しかし他の大和人は、島を差別しさげすみ、見下していた。
このミホさんの表情を見ていると、いとおしくてかわいくて、それでいて頼りなさげで。
ミホのためにこれからの人生を生きる、という島尾の気持ちがわかる・・気がする。