狂うひと3

うすぐもり

北の風が強いけど気温は高め。

ここ数日の暖気で、歩道の氷がざくざくして歩きやすい(というか滑らない)


もうすぐ春?


↑−1.4℃   ↓−9.9℃        北東   8.1m/s   湿度  61%



狂うひと

一度読みきったが、もういちど読み直す。

「死の棘」の文学的評価はともかく、読者(自分も含めて)の大きな関心事は


なぜ?


1.どうして自分たちの狂気を小説にしようと思ったか

2.小説に書かれていることが事実だとしたら、ミホの行動は理解できても、
トシオがミホの言いなりになり追従する理由は?

などの疑問を、とてもていねいに順を追って説明する。

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ



簡単に言ってしまえば

戦争時、しかもトシオは特攻隊で明日の命はない。
ミホは旧家のお嬢様でしかも文学少女
そういう二人が加計呂麻島という場所で出会い恋をした。
幸か不幸か二人は生き延びて結婚し、夫は不倫し、死の棘に至る。

この本によって「その理由」が解明されるが、
でも待てよ、彼らにかかわらず、
人の生き方はそれぞれ様々で、もしそれらに理由を付けるとしたら
その人の日常(生い立ち・生活環境)から用意に説明(こじつける)することができる。


もちろん特攻隊と島のお嬢様のような出会いは稀有かもしれないし、
もしかしたら他の島でこのような出会いがあったかも知れない。


でもミホとトシオは「死の棘」を残した。


なぜ?