上海「ヌーラン事件」の闇
すこし日がさすと、蒸し暑さ倍増。
くもっているうちはそうでもないのだが、太陽の熱はすごい。
今日、コーチャンフォーに行ってきたが、CDの売り場と文具などの売り場が、そっくり入れ替わっていた。
まさか引っ越しセンターに頼むわけでもないだろうし、従業員のみなさんは大変でしょうね。ご苦労様です。
↑21.1℃ ↓15.8℃ 南 3.1m/s 湿度 86%
緑が濃い季節です。
上海「ヌーラン事件」の闇
上海「ヌーラン事件」の闇―戦間期アジアにおける地下活動のネットワークとイギリ
- 作者: 鬼丸武士
- 出版社/メーカー: 書籍工房早山
- 発売日: 2014/01/27
- メディア: 単行本
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ヌーラン事件。
彼らの活動を支えたものは、すぐれた言語能力もさることながら、
上海という複数の国によって統治されていた結果生じた、
あいまいな法律とあいまいな場所(グレイゾーン)。
当初から英国情報警察によってマークされていた「有名人」の彼が
逮捕されるまで多くの年月を要したのは、
この上海の独自性が大いに関与している。
まるで映画007の中で、美女とスーパーカーにも飽きてしまったボンドが
「実はな、本当にスパイにとって必要なことは女でもハイテク機器でもないんじゃよ」
と、事実としてのスパイを克明に綴る。
そのような名著です。
著者の鬼丸さんは、執筆中にも何度も釧路を訪れ、
本を生み出す苦悩を
釧路の大自然と温泉と豊かな食で癒していました。
これまで作家の多くは保養と創作の場として
伊豆や軽井沢を選んできましたが
これからは「夏でもほんとうに涼しい」釧路地方を指定する人が増える、と思います。