エネルギーの地産地消

晴れ。

この冬、一番のシバレ。
−18.2℃。

↑−3.4℃    ↓−18.2℃     北東  1.7m/s   湿度57%










北海道新聞に「釧路コールマイン」の特集が載っていた。

http://www.k-coal.co.jp/work1.html

釧路コールマインが採掘している石炭は、釧路市の中心街から広く7km以上にわたり海底下に眠っています。


1.最近の海外炭の高騰で釧路コールマインには追い風になっている。
2.しかし需要の多くは首都圏の火力発電所へ船による輸送を行い、輸送コストは高い。
3.市内の日本製紙も独自の火力発電を行っているが、燃料の石炭は会社(本社)一括でまかなう為釧路の石炭は使用せず。
4.釧路に火力発電所をつくり、コールマインの石炭を使えば、エネルギーの地産地消になる。









改めて「ブラス」を観た。

この映画は、釧路の太平洋炭鉱が閉山になる前に自主上映された。
音楽的にも素晴らしいが、その頃のエネルギー政策、効率化だけを求める世界への強烈な意見を持った映画だった。
バンドが所属する炭鉱が閉山になり、家族はバラバラになり、人間関係も不審に満ちてくる。
借金まみれのフィルは父親の喜ぶ姿が見たくて家族に内緒で新品のトロンボーンを買う。
別居中の妻に子どもが言う「おじいちゃんは死ぬけど、あのトロンボーンで幸せに死ねる」。

アルバートホールでの決勝に優勝したバンドのリーダーは、表彰式でトロフィーの受け取りを拒否し、
「この10年来、政府は産業を破壊してきた。我々の産業を、さらには我々の共同体、家庭生活を発展の名を借りたまやかしのために。
2週間前、このバンドの炭鉱も閉鎖されました。またも大勢が職を失った上に、大会に勝つ意欲闘う意志まで失いました。
しかし生きる意志すら失ったら悲惨です。
皆さんはアシカやクジラのためなら立ち上がる。
でも彼らは、ごく普通の正直で立派な人間です。その全員が希望をを失っているのです。
彼らは素晴らしい演奏をします。
でも何の意味が?
では仲間と町へ帰ります、さようなら」。

「発展の名を借りた まやかしのために」