高台から見降すと下町には明かりがともっていた
晴れ。多少の風はあるが暖かい。
暖かいと歩道の氷が溶ける。滑る。散歩もほどほどにする。
↑−1.9℃ ↓−9.7℃ 北北東 4.7m/s 湿度50%
駅の方から幣舞橋を目指して歩いてくると、釧路名物「花時計」が見える。
花時計の上に「ぬさまい公園」というのがあって、北大通りなどを見渡せる眺めのいいところなのです。
そこに原田康子の「挽歌の碑」があります。
高台から見降すと下町には明かりがともっていた。しかし町の明かりの果ては、広い真暗な湿原地に呑みこまれているようだった。
とある。
この公園から見える「下町」の景色は今はこのようだが、
原田康子の時代(昭和31年)は湿原まで見渡せたのだろうか。
弟子屈町にもある。
「わたしはゆっくり温泉町の通りを歩きだした。日射しの強くなりかけた火山灰地の通りに硫黄の咽るような濃いにおいがただよい、修学旅行の少女が白い花片のように群れていた。」
原田 康子「挽歌」文学碑より。場所--川湯温泉交差点、湯の川園地