タラが食べたくなる文章

晴れ。


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カレーや黒魔術の休業は

2011年12月31日〜2012年1月3日です。








今日の北海道新聞朝刊に村上千尋さんのエッセイが載った。

17歳の地図 橋口譲二

十七歳の地図

十七歳の地図


新鮮なタラは本当に美味い。身がプリプリしていてほのかな甘みもある。
17歳の漁師のおにいちゃんは、ほんとうに美味いタラを食って育ったのだろう。
漁師という職業に対する自信がこの文章から伝わってくる。


読んでみたい一冊です。
図書館にあるかなあ?


今夜は北海道中で「タラ売り切れ」の店が出るかも






遠藤周作 「深い河」読了

深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)

遠藤周作が70歳をこえて書いた作品だ。

まさに遠藤周作の集大成。

「沈黙」や「わたしの棄てた女」、「女の一生」などでは遠まわしに宗教観を書いたが
この作品では、はっきりと自分のカトリックに対する考えを述べる。
最後には阿弥陀経まで登場する。

 マハートマ・ガンジーの語録を使って自分の宗教観を伝える。
「私はヒンズー教徒として本能的にすべての宗教が多かれ少なかれ真実であると思う。すべての宗教は同じ神から発している。しかしどの宗教も不完全である。なぜならそれらは不完全な人間によって我々に伝えられたからだ」
「さまざまな宗教があるが、それらはみな同一の地点に集まり通じる様々な道である。同じ目的地に到達する限り、我々がそれぞれ異なった道をたどろうとかまわないではないか」


キリスト教界からはこのように咎められる。
「それじゃあ、君はなぜ我々の世界に留まっている」
「それほどヨーロッパが嫌なら、とっとと教会を出ていけばいい。我々が守るのは基督教の世界で基督教の教会なのだから」


大津に名を借りた遠藤周作は言う。
「出ていけません」
「私はイエスにつかまったのです」


僕の中にわだかまっていたキリスト教観が、次々と解きほぐされていく気がする。



所詮、不完全な人間が伝えられたものだから・・・・