サラバンドを聴きながらイメージした場面

曇り時々小雨。

春先のような暖かさ。


↑14.8℃    ↓12.6℃  西南西  1.2m/s   湿度95%




ぜんぶバッハのコンサートがあった。

前奏曲とフーガ 第14番嬰ヘ短調 BWV859

パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826

前奏曲とフーガ 第23番 ロ長調 BWV868





58歳(俊夫)と56歳(由里子) 絵里(子ども)

離婚調停を終えて、帰り際美術館に寄った。

廊下が長い長い美術館。

モジリアーニが展示してある。

由里子:こうして二人で美術館に来るのも久しぶりね

俊夫:子どもが生まれるる前はよく二人できたなぁ

由里子:あなた、ほんとうにモジリアニがすきなの?

俊夫:そうでもないけど

由里子:あなたのことを、どこまで知ったのかわからないわ

俊夫:そんなにわかりづらい人間ではないと思うけど





由里子:そういえば絵里が小学校の頃、算数でわからない問題を、あなた必死になって考えていたわよね

俊夫:ああ、列車がトンネルに入って出るまでに何分かかるでしょうか、という問題だ。

由里子:なにが難しかったのかしら


俊夫:それは、トンネルの長さに列車の長さを入れなかったことがミスだったんだ






由里子:あなたに愛人がいたということを知った時はほんとうに悲しかったわ

俊夫:わるかった・・



由里子:これからどうするの

俊夫:わからないけど、しばらくザルツブルブへ行って考えてみるよ


由里子:寒いんでしょうね





終わり