春雷

久しぶりの快晴。
強風!
子ども達の運動会に行っていた頃、運動会も終わり片付けの時、今日のような強風でシートが飛ばされることがよくあったのを思い出した。

↑16.8℃ ↓9.2度℃  南西 19.2m/s



昨日の夜、エコフェアーのパネルディスカッションに行った。
(交流プラザさいわい)
予定の時間を過ぎて、夜9時頃終わった。
終わりに近づく頃、ゴロゴロ、ドーン、という不気味な音が館内に響く。
そのうちイナビカリがピカピカしだし、雷だと気づく。

エコフェアーなのでエコっぽくチャリで行った(それしか交通手段がないのだが)。
帰ろうと思って外に出ると、雷、稲光、豪雨のオンパレード。

傘は持っていたのだが、近いからいいか、とフードをかぶって豪雨のなかをこぎだす。
雨はますます強くなり、ピカッ ドーンと光って間髪を入れず落雷したような音がする。幣舞橋のあたりでは完全にびしょ濡れ。

その時頭の中で響き渡っていた音楽はこれ。



息子よ、何を恐れて顔を隠す?
お父さんには魔王が見えないの?
王冠とシッポをもった魔王が
息子よ、あれはただの霧だよ


魔王:「可愛い坊や、私と一緒においで
楽しく遊ぼう
キレイな花も咲いて
黄金の衣装もたくさんある」

お父さん、お父さん!
魔王のささやきが聞こえないの?
落ち着くんだ坊や
枯葉が風で揺れているだけだよ


魔王:「素敵な少年よ、私と一緒においで
私の娘が君の面倒を見よう
歌や踊りも披露させよう」


お父さん、お父さん!
あれが見えないの?
暗がりにいる魔王の娘たちが!
息子よ、確かに見えるよ
あれは灰色の古い柳だ

魔王:「お前が大好きだ。可愛いその姿が。
いやがるのなら、力ずくで連れて行くぞ」
お父さん、お父さん!
魔王が僕をつかんでくるよ!
魔王が僕を苦しめる!


<語り手>
父親は恐ろしくなり 馬を急がせた
苦しむ息子を腕に抱いて
疲労困憊で辿り着いた時には
腕の中の息子は息絶えていた





僕は息絶えないで家にたどり着きました。