どこへ行こうとしているのか?

晴れ。風が強い。
気温−4.8度 最低−15.3度(今期最低?)


2010年のキネマ旬報ベスト・テン一位に「悪人」が選ばれた。
二位は「告白」だという。
両方まだ観てないが、「悪人」の原作を読んでみたいと思い、図書館に予約を入れた。
上、下巻あって両方予約したが、予約の番号が「上」が9番、「下」が7番だったと思う。先に「下」がきたらどうしよう。上下巻一括で予約、という仕組みにした方がいいと思うけど・・・。
映画の方もいい配役でぜひ観てみたい。

しかし不思議なのは、あれだけレンタルビデオ屋に韓流ドラマがズラッと並んでいるのに、そのような賞の対象になっていないのはどうして?ドラマだから?


実は昨日あまりの暇な時間をもてあまし、「ディア・ハンター」を観た。
長ーい映画で、今の映画を観なれた人たちには
「この場面はこれほど長く映す必要があるの?」
と思わせるのではないか、という場面が多くある。

映画会社の資金がふんだんにあり、聴衆の求める質も高かった時代の映画だ。


残酷な映画の音楽にしては、あまりに美しいメロディーなのだ。
この美しいメロディーがより場面を残酷に、救いがたい現実へ引き入れる。


わかりづらい映画。

それに対してわかりやすい韓流ドラマ。

その韓流ドラマが大人気。


ジャズの歴史の流れに似ている気がする。
ビパップ、モダンジャズ、フリージャズ・・
こんな新しいコードがある、こんな新しい演奏スタイルが、この部分は要らない、いやこれだけは外せない・・・・と進化(分裂?)していった結果、大衆の関心は薄れてゆく。「勝手にやってろ」「もう訳わかんない」と言った具合に。



今のジャズ?
酒も煙草もやらない、早寝早起き朝ごはんのイケメン青年の、オシャレなカフェバーのBGMにピッタリの音楽。
「さっきの演奏、どうだった?」と聞かれても
「はて、どんな音楽だったけ?」と答えるジャズ。



昨日知り合いから訃報が届いた。
古澤良治郎さんが亡くなったという。


釧路にも何回も来られて、一昔前のジスイズファンにとって一時代の巨匠だった。
休坂にも宿泊してくれたこともあった。当然毎晩酒宴でどんちゃん騒ぎだった。