文化の違い
風速18メートル前後の風が一日吹き続ける。
天気は晴れなので前の吹雪のような緊張感はなし。
しかし風の強さは吹雪の時と同じ位。
週明けには又もや次の低気圧が近づき天気が荒れる。
早く春になれー!
・・・遠藤周作の「沈黙」を読んで、改めて彼の魅力に取り付かれそうだ。
先に布教に入って「転んだ」と噂のフェレイラと再会するのが、
自分(ロドリゴ)も捕らえられ棄教を促される場面だとは
なんと残酷な展開か。
随所に日本人と西洋人の宗教観の違いが表され
これはカトリックの本部(どこ?)が読んだら怒るだろうな、と思った。
この事は音楽にも当てはまるのではと思った。
クラシック音楽の解釈なども微妙に違うのではないか
「北京ヴァイオリン」という中国映画を観たとき
映画の中の中国人オーケストラの演奏は、日本の自衛隊音楽隊の演奏みただと思った。
とにかく正確に、まるでメトロノームが指揮をしているような。
あまり邦楽には詳しくないが
時々西洋人で尺八を演奏する人がいる(有名な人)。
この演奏も日本人奏者が聴くとどこかに違和感があるのでは?
まあこのような事は文化が伝わる、という過程では当然あるこのなんだろうが
さっきの宣教師たちの、20年も布教活動をした結果が
日本人たちには違った宗教観で根付いてしまった、と気づいた時の絶望感はどれほどのものか。
キリスト教者からの反論も恐れずに
「沈黙」という秀作を書き上げた遠藤周作は素晴らしい。
今度は
「わたしが・棄てた・おんな」
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1972/12/15
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