長崎原爆の日に思うこと

曇り。蒸し暑い。

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長崎原爆の日


ラジオからは途切れることのないセミの声のBGMの中、
祈念式典の模様が流れてくる。



カトリック教会(浦上天主堂)の至近距離に原爆は投下され、天主堂は破壊され
瓦礫の中から焼け爛れたマリア像が出てきた。


長崎原爆のことを考えるとき、どうしても疑問が取れないのは
遠藤周作が発表した「女の一生

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。


「殺すなかれ」というキリスト教の真理は、徴兵令が来た修平のまえに大きな疑問としてのしかかる。その疑問の解決方法を神父に問うが、はっきりとした回答は帰ってこない。

小説のなかで遠藤周作
プロテスタントの牧師のなかには徴兵に反対して投獄されたひともいたが、カトリックでは、そのような神父などはいなかった、といっていた。


キリスト教国家であるアメリカが、日本のなかでキリスト教徒の最も多い、しかもその総本山でもある浦上天主堂の真上に原爆を投下した。


どういうことなのだ?


幼児からひたすら言われ続けた、
「信じなさい、信じるものは救われる」という神父さんの言葉がうわ言のように聞こえるのだが。