サンマ漁・不漁の原因は?

晴れ。かなり暖かい。
気温12.9度 最低プラス7.4度。

来週は寒くなるのだろうか?

来るぞ 来るぞ と思わせてなかなか来ない寒波。
まだ11月だ、これからか。


なぜサンマ漁が不漁だったかを議論しあうシンポジウムが釧路であった(新聞ネタ、行ったわけではありません)
不漁の原因として


1.群れの偏り
2.魚種交代
3.中小型魚のとり過ぎ

等があげられた。

詳しくは16日北海道新聞夕刊釧路・根室判に掲載されるそうだ。

果たして研究発表の成果が今後の漁業にいかせるか?




前に一回読んだのだが、もう一度「小川洋子の世界に浸りたい」と思って

やさしい訴え (文春文庫)

やさしい訴え (文春文庫)

チェンバロ製作者と瑠璃子さんのからみがエロチックで美しい。
チェンバロという楽器がそこにあるからこそ、情景がリアルに想像できる。




「演奏者が触れるのはこの鍵盤だけで、単純な楽器のように思われるかもしれませんけど、奥には底知れない世界を隠し持っているのです」
彼はジャックを私の前に差し出した。それと一緒に手も近づいてきた。切りきずだらけの大きな手だった。浅黒く、厚みがあり、汚れていた。
 差し出されたのはジャックなのに、わたしにとっては彼の手の方が意味深いものに見えた。羽根の軸でできた爪を、彼は中指で弾いた。ピン、ピンと微かな音がした。その音を聞こうとして、わたしはもっと近くに顔を寄せた。唇で体温が感じ取れるような気がした。
「触ってごらんなさい」
新田氏が言った。何の警戒心もなく、わたしをチェンバロの一番奥深い場所へ導こうとしていた。きのうまで知らなかった、はじめての場所だった。


http://omotesando.blog.kawai.co.jp/e821.html


「鍵盤の延長線上に、爪のついたジャックという木片をはめ込んで、その爪で弦を弾くんです。ほら、こんなふうに。これがジャックで、打鍵すると持ち上がって、弦に触れる。キーをはなすと、落ちる。・・・・」

「爪はね、フランス鴨の羽根の軸を削って作ります。時々、時々、林の中に落ちているカラスや鷹の羽根を使うこともありますけど、やぱり鴨の音色が一番です」